まさかブログを書いているときに、松本零士氏が亡くなるとは思わなかった。
追悼ブログみたいになっちゃうけど、違うよ〜。

ディレクターの山口です。
31歳になり最近、松本零士作の「銀河鉄道999」を読み始め、
今、ゴリゴリにハマっております。
「銀河鉄道999」は、1977年から1981年にかけて、
少年画報社「少年キング」で連載された超人気SF漫画。
私より下の年代の子は見たことない人の方が多いのではないでしょうか。
私も読むまでは「メーテル、鉄郎」が、機械の体を手に入れるために
鉄道で宇宙を旅する物語くらいしか知りませんでした。

ただゴダイゴが元々好きで、中でも
「銀河鉄道999(The Galaxy Express 999)」は幼少期から聴いてきた。
今も年7回は聞くほど好きな、マイベストソングです。
登校中、ランニング中、いつ聞いても、どんなもののやる気も鼓舞してくれる超名曲。
開始2秒で、やる気スイッチ入ります。

漫画の一巻を開く前にも一曲聴いて高揚感を高めてから、ページをめくりました。
これからどんな、冒険が待っているのだろう・・・と、それが。

まさか、鉄朗のお母さんがあんな無惨な死を遂げるとは思わなかった。
しかも、冒頭で。
え?あ、こういう理由で機械の体を手に入れるの?って感じ。

その後、すぐにメーテルと出会い、
機械の体を手に入れることのできるアンドロメダを目指し、
汽車に乗って宇宙を旅します。

漫画は1話ごとに惑星に途中下車します。
さあ、どんな星が二人を待ち構えているのか!?

それが…

どの星もだいたい不幸(笑
中には少し希望の見える星もあるのですが、
何かしら欠点があり、だいたい住民は不幸。

大体、悲しい結末。
あれ?ゴダイゴの曲って違う漫画のテーマ曲だっけ?
松本零士の人物像がわからなくなる。

そんな中で好きなのは「17億6500万人の○ンペン星」というタイトルの回。

〜〜〜〜〜〜〜〜以下、ちょっと中身の紹介〜〜〜〜〜〜〜
「○ンペン」は今や放送禁止用語なのですが、浮浪者という意味で使われていた言葉。
星の名前は「プラネットベガーズ」。
そこには「物乞い」しか住んでおらず、列車が下車すると
住民17億6500人が窓ガラス叩きながら、一斉に物をたかってきます。
昔行った、南インドのロケを思い出しました。

「プラネットベガーズ」を離れると汽車には、物乞いの生活に嫌気がさした
若者カップルが無賃で乗りんでおり、メーテルと鉄朗の服や持ち物が奪われてしまいます。
常に冷静なメーテルは、服を着る前にシャワーを浴びることを二人に勧めるのですが、
これに対し、男は「物乞いは風呂には入らない」と反発。

すると、メーテルが一言。
「あなたたちはもう物乞いじゃないわ。強盗よ」

この言葉とメーテルの鋭い眼光にグッとくる名シーン。
物をもらうのではなく、物を奪う人間になってしまったと…。

そして、鉄朗は「これから強盗として頑張れ」と持っていたライフルを男にプレゼント。
笑顔でお別れ、めでたしめでたし…。ってめでたくねえ!

え?いいの?強盗になっちゃうけどいいの?
どういう気持ちで読み進めたらいいの?

ただ、これが不思議なことに、
この回を2度3度読み返すと、
二人の言葉も表情も飲み込めるようになるんです。
…私の解釈が合ってるかはわからないですけど。
どこにも答えは書いてないし、
ネットで調べても、誰も真意には触れていない。

てことで、
この謎体験を希望したい方は、ぜひ漫画を貸しますので声かけてください。

ちなみに…
鉄朗は風呂嫌いキャラなのですが、
漫画家の松本零士も風呂が嫌い。
8ヶ月ほど入らなかった時期があるそうです。

その時に履いていたパンツを洗わずに押し入れに放置したら
パンツからキノコが生えていたので、
それをスライスして、インスタントラーメンに入れて
ちばてつや(あしたのジョー漫画家)にふるまった事があるそう。

そのキノコはサルマタケと名付けられ
「男おいどん」という漫画になりました。

ますます、松本零士とは!?って感じですよね。
もし、サルマタケ栽培に成功したら売ってください。
イイ値で買い取りますので!

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最終巻読んでないのに追悼特番で、
銀河鉄道999のネタバレされたら、たまったもんじゃねえぜ!

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